「正社員のまま働き続けるのが、少ししんどい」
「STの仕事は好きだけど、責任の重さに疲れている」
「家庭や子どもとの時間も、もっと大事にしたい」
そんなふうに感じている言語聴覚士さんへ。
私は急性期病院で9年働いたあと、今はリハビリ特化型デイサービスでパート勤務をしています。
正直に言うと、私は今のパート勤務にかなり満足しています。
もちろん、パートが全員に合うとは思いません。
収入をしっかり増やしたい人、管理職を目指したい人、症例数をたくさん経験したい人には、正社員の方が合うこともあります。
でも、私のように「家庭も大事にしながら、STとして無理なく働きたい」という人には、パート勤務はかなり現実的な選択肢だと思っています。
この記事では、STがパートで働くメリットと、求人を見る時に確認したいことを、私の体験をもとに整理します。
結論|STパート勤務は、心の余白を作りやすい働き方
先に結論から言います。
STのパート勤務は、心の余白を作りやすい働き方だと思います。
私が特に楽になったと感じているのは、責任の重さです。
正社員の時は、どうしてもメインで動く感覚がありました。
担当を持つ。
カンファレンスに出る。
家族説明をする。
後輩を見る。
委員会や病棟対応もある。
もちろん、パートでも仕事には責任があります。
でも私の場合は、正社員の頃よりも「サポート業務」「メインではなくサブ」という感覚があり、それがかなり楽です。
週2〜3回の勤務なので、好きな日を選んで出勤しやすいのも大きいです。
プライベートが充実します。
子どもたちにも、余裕を持って接しやすくなりました。

私がパート勤務で楽になったこと
私がパート勤務をしていて、いちばん大きいと感じるのは「気持ちの軽さ」です。
正社員の頃は、仕事が終わっても頭の中に仕事が残ることがありました。
患者さんのこと。
書類のこと。
他職種とのやり取り。
明日の予定。
家に帰っても、なんとなく仕事のスイッチが切れない日がありました。
でも今は、勤務日数が週2〜3回です。
毎日出勤ではないので、体力的にも気持ち的にも余白があります。
「今日は仕事」
「今日は家のこと」
「今日は子どもとの時間」
そうやって、生活の中で切り替えがしやすくなりました。
私にとっては、この働き方がかなり合っています。
パートは「責任がない」ではなく「責任の種類が違う」
ここは誤解されやすいところだと思います。
パートだから責任がない、という意味ではありません。
利用者さんや患者さんに関わる以上、STとしての責任はあります。
嚥下やことばの評価をするなら、専門職として考える必要があります。
記録も必要です。
報告も必要です。
ただ、正社員の頃と比べると、私の場合は責任の種類が違うと感じています。
正社員の時は、現場全体のこと、チームのこと、後輩のこと、病棟との調整など、広い範囲を見ていた感覚がありました。
パート勤務では、担当する時間や役割が限られやすいです。
だからこそ、「自分が全部背負わないといけない」という感覚が減りました。
この違いは、私にはとても大きかったです。
パート勤務が向いているST
パート勤務が向いているのは、こんなSTだと思います。
まず、家庭や子どもとの時間を大事にしたい人。
次に、正社員の責任や拘束時間が重く感じる人。
そして、STの仕事から完全には離れたくない人です。

私自身、今のところパート勤務で特に大きな不安はありません。
満足して働けています。
これはかなりありがたいことだと思っています。
(PR)臨床から離れすぎたくないSTへ
パートや時短で働く時期でも、嚥下・失語症・小児などの学びを少しずつ続けておくと、復帰や転職を考える時の安心材料になります。
→ PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』(PR)
ただ、全員が同じとは限りません。
収入面が不安な人もいると思います。
社会保険に入れるかどうかが大事な人もいます。
もっと症例数を経験したい人には、物足りないこともあるかもしれません。
だから、パートが正解というより、「今の自分に合うか」を見ることが大事です。
求人を見る時に確認したいこと
パート勤務を考える時は、求人票の時給だけで判断しない方がいいです。
時給が高くても、記録が多い。
会議が多い。
急な休みに理解がない。
勤務日を選びにくい。
こういう職場だと、思ったよりしんどくなることがあります。
求人を見る時は、最低でも次の点を確認したいです。

特に、子育て中のSTは「急な休みにどれくらい理解があるか」が大事です。
子どもの体調不良は、予定通りにいきません。
休むたびに気まずい職場だと、働き続けるのがつらくなります。
また、社会保険についても確認しておいた方が安心です。
加入できるかどうかは、勤務時間や勤務先の条件によって変わります。
求人票だけで分からない時は、面接や見学で聞いて大丈夫です。
関連記事:STの職場見学で聞くこと|求人票だけでは分からない条件
正社員がつらいなら、働き方を変えてもいい
正社員で働いていると、「辞めるか、続けるか」の二択で考えてしまうことがあります。
でも、実際にはもっと選択肢があります。
常勤を続ける。
パートにする。
時短にする。
訪問に行く。
デイサービスで働く。
小児領域に行く。
いったん家庭を優先して、あとから戻る。
STの働き方は、ひとつではありません。
私は、正社員を離れてパート勤務になったことで、かなり気持ちが楽になりました。
仕事が嫌いになったわけではありません。
むしろ、無理のない距離感になったことで、STとして働くことを続けやすくなったと感じています。
(PR)パートや時短の求人を探す時は、複数の求人を比べると条件の違いが見えやすいです。 言語聴覚士の転職サイトおすすめ3社を比較した記事はこちら
まとめ|パート勤務は、STを続けるための選択肢になる
STのパート勤務は、収入を最優先にしたい人には物足りないかもしれません。
でも、家庭やプライベートを大事にしながら、無理なくSTを続けたい人には、とても現実的な働き方だと思います。
私の場合は、責任の重さが正社員の頃より軽くなりました。
サポート業務として関わる感覚があり、気持ちが楽です。
週2〜3回の勤務で、好きな日を選びやすい。
子どもたちにも余裕を持って接しやすい。
そして今のところ、大きな不安はなく、満足して働けています。
今の働き方がしんどいなら、「正社員を続けるか、完全に辞めるか」だけで考えなくていいと思います。
パート勤務という選択肢もあります。
STの仕事は、場所や雇用形態を変えるだけで、見え方が変わることがあります。
自分に合う距離感で、STを続ける。
それも、ちゃんとした働き方のひとつだと思います。


