「STって、思ったより昇給が少ないかも」

「このまま働いて、10年後、15年後の給料はどうなるんだろう」

「でも、転職した方がいいのかまでは分からない」

そんなふうに感じている言語聴覚士さんへ。

私は急性期病院で9年働いたあと、今はリハビリ特化型デイサービスで現役STとして働いています。

私が昇給の少なさを意識したのは、だいたい5年目くらいでした。

毎年少しは上がる。

でも、「これだけ?」と思う気持ちもありました。

さらに、15年目くらいの先輩の給料を聞いても、正直、理想の年収とは思えませんでした。

もちろん職場にもよります。

でもその時、私は「もしかしたら医療業界全体が、普通の会社員や公務員ほど給料が上がりやすい世界ではないのかもしれない」と感じました。

この記事では、STの昇給が少ないと感じた時に、私ならまず何をするかを整理します。

結論は、いきなり転職を決めるのではなく、まず転職活動で比較してみることです。

結論|転職するかは後でいい。まず比較する

先に結論から言います。

昇給が少ないと感じたら、まず転職活動をしてみてもいいと思います。

ここでいう転職活動は、今すぐ辞めるという意味ではありません。

求人を見る。

給料を比べる。

働き方を知る。

自分の経験が、外ではどう見られるのかを確認する。

それだけでも十分です。

今の職場が給料面ではまだ良い方なのかもしれない。

逆に、他の職場の方が条件が良いのかもしれない。

でも、それは見てみないと分かりません。

私は、転職するかどうかを悩む前に、まず「比較するために動く」ことが大事だと思っています。

5年目で感じやすい不安。昇給が少ない、先輩の給料も高く見えない、将来が見えにくいという3つの不安を整理した図解

5年目くらいで「このままでいいのかな」と思いやすい

新人の頃は、仕事を覚えることで精一杯です。

嚥下評価、失語症、高次脳機能障害、カルテ、家族説明、他職種連携。

毎日必死で、給料のことを深く考える余裕も少ないと思います。

でも5年目くらいになると、少し仕事に慣れてきます。

後輩もできる。

責任も増える。

任される患者さんも増える。

それなのに、昇給額を見ると「あれ、思ったより上がっていない」と感じることがありませんか?

私もその感覚がありました。

そして、さらに不安になったのは、先輩の給料を聞いた時です。

15年目くらいの先輩でも、私が想像していたほど高くない。

そう感じた時に、「このまま同じ場所で働いて、将来どうなるんだろう」と考えました。

これは、すぐに辞めたいという話ではありません。

ただ、将来の見通しが見えにくくなる瞬間でした。

公的データは参考になる。でも自分の職場とは別で見る

厚生労働省の職業情報提供サイト job tag では、言語聴覚士の年収データが掲載されています。

ただし、こうした公的データを見る時は注意が必要です。

平均年収は、年齢、勤務先、常勤か非常勤か、役職の有無、地域などで大きく変わる。

だから平均より高い、低いだけで一喜一憂しすぎなくていいと思います。

参考:厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「言語聴覚士」

大事なのは、平均ではなく、自分の条件で比べることです。

同じSTでも、病院、訪問、デイサービス、小児、非常勤では働き方も給料も違います。

今の職場だけを見て「STはこういうもの」と決めつけると、選択肢が狭くなります。

まず見るのは「今の職場」と「外の求人」

昇給が少ないと感じた時、私ならまず2つを見ます。

ひとつは、今の職場の条件です。

月給、賞与、昇給、残業代、手当、休みやすさ、人間関係。

給料だけでなく、働きやすさも含めて見ます。

もうひとつは、外の求人です。

外の求人を見ると、今の職場がどの位置にあるのかが少し分かります。

給料は高いけど忙しそう。

給料は同じくらいだけど、勤務時間が合いそう。

給料は少し下がるけど、人間関係や働き方が楽になりそう。

そういう比較ができます。

転職活動は比較のためでいい。今の年収を見る、求人の給料を見る、働き方を比べる、動くか残るか決める流れをまとめた図解

転職活動をすると、「転職しなきゃ」と思うかもしれません。

でも、そうではありません。

転職活動は、今の職場を客観的に見るためにも使えます。

今の職場が意外と良いと分かれば、辞めない判断もしやすくなる。

外の方が条件が良いと分かれば、転職する準備ができます。

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「今の職場だけではない」と知るだけでも楽になる

私は、今の職場だけがすべてではないと思っています。

STの仕事は、病院だけではありません。

回復期、訪問、デイサービス、老健、児童発達支援、放課後等デイサービス、非常勤、パート。

探してみると、働き方はさまざまです。

もちろん、どの職場にも大変さはあります。

でも、「他にもSTの仕事はある」と知っているだけで、心の逃げ道になります。

STの仕事はひとつじゃない。病院、訪問、デイサービス、小児・療育などの選択肢を整理した図解

今の職場で昇給が少ないと感じると、自分の努力が足りないように思えることがあります。

でも、個人の努力だけでは変えにくい給与制度もあります。

だからこそ、自分を責める前に、外の情報を見てほしいです。

転職しなくても、転職活動はしていい

私は、転職活動を「辞めるための行動」だけだとは思っていません。

転職活動は、現実を見るための行動でもあります。

今の職場が給料面ではマシなのか。

外にもっと合う場所があるのか。

自分の経験がどのくらい評価されるのか。

それを知るだけでも意味があります。

そして、転職するかどうかは、そのあと考えればいい。

実際に動かないと、ずっと頭の中だけで悩むことになります。

求人を見るだけでも、少し現実が見えてきます。

まとめ|昇給が少ない不安は、比較すると整理しやすい

「自分はこの職場で我慢するしかない」と決めなくていいんです。

まずは比較する。

今の職場を見る。

外の求人を見る。

転職するか、残るか、副業を考えるか。

それは、情報を集めてから決めればいい。

今の職場だけではありません。

STの仕事は、他にもたくさんあります。

「このままでいいのかな」と思った時は、転職するためではなく、自分の選択肢を知るために、一度外を見てみてもいいと思います。

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