とろみ剤は、ご本人に必要なとろみを、いつもの飲み物で作れることが大切です。そのうえで、量る手間や待ち時間、使い切れる量を比べると選びやすくなります。
この記事は、とろみの必要性や強さを専門職に確認済みのご家族に向けています。商品名だけで選ばず、家庭で続けられる作り方を一緒に確認してみてください。
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私が4商品を使って感じたこと

※イラストはイメージです。適切なとろみの強さを示すものではありません。
私は、つるりんこQuickly、トロミアップエース、ネオハイトロミールスリム、トロミパワースマイルを使ったことがあります。
私の感想は、どれも溶けやすく、ダマになりにくいということ。以前使っていた頃と比べても、ダマになりにくくなったと感じています。
これは私個人の使用感です。同じ条件で4商品を測って比べた結果ではなく、どれが一番優れているという意味ではありません。
ダマになりにくいと感じても、作り方は商品ごとに違います。ここでは4商品の使い方を公式情報で整理し、ソフティアSはメーカー情報として別に紹介します。
商品を選ぶ前に、必要なとろみを確認
学会分類には、薄い・中間・濃いという3段階があります。ただし、誰でも中間から始めればよいわけではありません。
必要な強さは、ご本人の飲み込みに合わせて個別に決めます。 担当の医師や言語聴覚士などに、商品名・飲み物・分量・作り方を確認してください。学会分類2021 Q&A

※この絵は濃度の判定には使えません。実際のとろみを絵に合わせて調整せず、専門職から説明を受けた強さと製品の表示を確認してください。
別の商品に変えるときも、同じ粉の量で置き換えないようにしましょう。製品ごとの使用量と手順を確認することが必要です。
使用経験のある4商品|公式の作り方を確認
以下はメーカーの使用方法をまとめたものです。記載した時間は目安であり、時間だけで飲める状態とは判断しません。手元の製品表示を優先し、飲む前に仕上がりを確認してください。
つるりんこQuickly|森永乳業クリニコ
メーカーは、温かい飲み物にも冷たい飲み物にも使えると案内しています。無味無臭を特徴としており、飲み物本来の味を保ちたいときの確認候補になります。
ただし、混ぜればすぐに安定する、という意味ではありません。 安定するまでの時間は、飲み物の種類や温度によって異なります。
一度とろみをつけた飲み物に粉を追加すると、ダマができる場合があります。追加や調整は自己流で行わず、製品の手順を確認してください。
購入前に、商品名と包装・内容量を確認してください。
トロミアップエース|日清オイリオ
水やお茶では、よくかき混ぜながら、量っておいた粉をすばやく一度に加えます。溶けてから1〜2分でとろみがつくという説明です。
メーカーは、数回に分けて加えるとダマができると注意しています。粉を少しずつ追加して、好みの濃さへ変える作り方は避けましょう。
食品の種類・温度・量によって、安定まで長くかかることもあります。牛乳などに使いたい場合も、メーカーの案内を先に確認してください。
購入時は、現在販売されている規格と送料も確認してください。
ネオハイトロミールスリム|フードケア
飲み物に加えて混ぜるタイプです。水では約30秒でとろみがつき始め、安定するまでには数分かかります。
つき始める時間と、安定する時間は別です。 牛乳や果汁飲料など、つきにくい飲み物には「2度まぜ法」が案内されています。
これは1分混ぜ、常温で5〜10分置いてから、もう一度1分混ぜる方法です。普段使う飲み物で、どの手順になるかを確認しておくと準備しやすくなります。
トロミパワースマイル|ヘルシーフード
飲み物や液状の食品に粉を入れ、すぐに30秒ほど混ぜます。メーカーは、溶かしてから2〜3分でとろみの状態が安定すると案内しています。
とろみを強くしたいとき、粉をそのまま追加するとダマになりやすくなります。メーカーの方法は、別に作った濃いめの溶液を加えるものです。
調整が必要になったときも、目標はご本人に確認されたとろみの強さです。濃くすればよいと考えず、手順に迷ったら担当の専門職へ相談してください。
ソフティアS|メーカー情報から分かること
ここは私の使用感ではなく、ニュートリーの公式情報に基づく紹介です。
ソフティアSは、液状の食品に加えて速やかによく混ぜます。公式パンフレットでは、2〜3分でとろみがつくと説明されています。
10〜45℃の食品に使うことが適しているとされています。それより熱い食品では、とろみが弱くなる場合があります。
また、牛乳や濃厚流動食、酸味の強い果汁飲料などは溶けにくいという注意もあります。「何にでも同じように混ぜればよい」と考えず、使用方法を確認しましょう。
家庭で比べたいのは、包装・作る手間・使い切れる量
必要なとろみを作れる商品を確認したら、毎日の準備を具体的に考えます。
- 小袋を選ぶ場合: 必要な粉の量と、1袋の量が合うかを確認します。1袋を使えば誰にでも適切、というわけではありません。
- 袋入りを選ぶ場合: 使う量を量れるか、開封後の表示に沿って保管できるかを確認します。
- 価格を比べる場合: 1袋の値段だけでなく、必要な使用量や送料、使い切れる量も見ます。
例えば、家族で交代して作るなら、商品名・飲み物の量・粉の量・混ぜ方・待ち時間を一つのメモに残しておくと共有しやすくなります。
商品を替えるときは、そのメモも確認し直してください。以前の商品で使っていた量や作り方を、そのまま移さないことが大切です。
ダマができるときは、買い替えの前に作り方を確認
溶けやすいと感じる商品でも、粉の入れ方や待ち時間が違うと、うまく作れないことがあります。
ダマのある飲み物を、そのまま飲ませないでください。 手元の製品の説明に従い、仕上がりに迷う場合は使用前に相談しましょう。
ダマができた後の対応や、粉の入れ方・待ち時間は、とろみ剤がダマになる原因と溶かし方で確認できます。牛乳でうまくつかない場合の確認点もまとめています。
「何の商品か」「何に何g入れたか」「どう混ぜたか」を伝えると、担当の専門職とも相談しやすくなります。商品の袋を見せながら確認する方法でも大丈夫です。
まとめ|使い慣れた商品も、表示を確認しながら

私は、使った4商品それぞれに、溶けやすさやダマのできにくさを感じています。それでも、ご家庭での選び方は商品名だけでは決まりません。
ご本人に必要なとろみを確認し、いつもの飲み物に合う手順で作る。そのうえで、ご家族が量りやすく、保管しやすい包装を選んでみてください。
本記事は一般的な情報です。個別の飲み込みの評価には代わりません。手元の製品表示と、担当する医師・言語聴覚士などの説明を優先してください。



